弟の、三回忌を迎えた。
突然、逝ってしまってから、二年。
「もう」のような、「まだ」のような。
あっという間の二年間ではあったのだけど。
それ以前の出来事が、ものすごく遠くに感じたりする。
こうやって、家族が誰も欠けることなく三回忌を迎えられる、
ということは、ありがたいことなんですよ、みたいな事を
僧侶から言われて、ああ、ほんとうにその通りだな、と思った。
これから7回忌、13回忌…と、時が経った時、
もしかしたら、今いる人が居ない可能性もあるんだ。
そうなった時はもちろん、悲しみに襲われたりもするだろうけど。
もう、教えてもらったから。
思えばそこにいることを。
いつでも共にあることを。
喪ったのはこの世の姿。
その思い出は、ずっと胸にあるのだから。
それ以前には戻れないけど。
それがあって、今があって、ワタシがいるのだから。
そんな自分をまるっと受け止めること、慈しむことは、
ワタシの身体をを現世の宿として存在している魂を、大切に扱うことにもなり。
ワタシの感情を経て受けた経験を、包み込むこと。
そうして、また違う世代に生きる魂へと、引き継がれる。
だから、ただ、今、この時を共に過ごせることを、ありがたく、感じてゆきたいと思う。