2012年11月の日記。
11/2
すべてに対して、きちんと丁寧に向き合って、やさしくなろうと、思った。
ヨーガ哲学が、何かが少し、変わるきっかけになった。
朝の光。照らされた人々の背中。全てに、神様が宿っている。
久しぶりに、本当に久しぶりな、穏やかな気持ち。
弟の事があってから、本当に。
どんなひとにも、ものにも、丁寧に向き合いたい。そう思う。
全てに、彼の魂が、宿っている。
11/4
久々のテニス。
とても素敵な空の下で、ほがらかに笑ったとき、
ふと、涙が出そうになった。
弟は、もうこんなふうにできないんだな、というせつなさ。
ワタシは、こうやって、わらっていられる、ありがたさ。
たくさん、泣いて、たくさん、笑おう。
周りの人を照らせるように。
亡くなった者ができなかった分まで。
そのひとの代わり、にはなれないけれど。せめて、そのことを胸に抱いて、自分の人生を生きていこう。
人は日々生まれ変わっている。
昨日までの細胞は死に、今日また新たな細胞が生まれている。
ならば、昨日のワタシと今日のワタシは、違うワタシ。
何もかもが違ってしまった経験をしたけれど。
他の人にはわからないけれど。きっと、すっかりどこかが変わってしまったのかもしれない、と思う。
でもその一方で、弟の死から、ひとつも学習も糧にも出来ていなくて、
何にもわかってなくて、全く成長していないんじゃないかな、とも思う。
11/6
誰かの評価とか、何かに追われて忙しくするとか、予定をいっぱい詰めるとか、もういらない。
大切なひとと、大切なものを抱いて、自らを、慈しみながら。
やりたいことを、やりたいように、そして、思い通りにしようとせず、ただ委ねるだけ。
どこかにも書いていたが、皆他人の死には、無関心だ。
すぐに忘れる。忘れようとする。
自分のところには、来ないと思っている。
ワタシも、そう、思っていた。
いつかは死ぬ、とあたまではわかっているつもりだったけど。
家族の、肉親の死の悲しみが、もう収まっているようにみせてるから、
もう収まってしまったのだと、思われても仕方ないけど。
11/12
自堕落な一日だった。自分で自分が嫌になる。
こんなこと、止めよう。
自分にとって、全然良くない。自分が、かわいそうだよ。
誰かと会う約束もめんどくさい、と思っていたけど、
気遣ってくれてると思ったので約束したら、どうやら
もうひとり誘ったらしい。余計、行くのが面倒になる。
全然、弟の死のこと知らない人とごはん一緒なのはしんどい…
その辺りわかってくれてると思っていたけど、私の勘違いだった。
勿論、わかってくれるかもなんていうのは、私が伝えていないのだから、難しいし当たり前やねんけど。
というより、やっぱり私の心境が、変わっちゃたんだな。
私からこの人を誘う事は、もう無いかもしれない。
離れてしまうかもしれないな…
貴重で、大事な友達だったけど。
…でもこれは、前からの予感があったこと、よね。
ああ。
この落ち込みを、弟に対する悲しみのせいにしているね、私。
ごめん。
でもどうして、もう弟と会えないんだろう。
でもどうして、もう弟はいないんだろう。
最近思うのは、そんなフレーズの繰り返し。
土曜日に見た夢は。
妹なのに、弟に見える夢だった。
タクシーに乗っていたのが弟で。
でも、それが眼が幻影だと自覚していて。
首のネックレスに気がついた瞬間、本当は妹であるということが判って。
でも、また弟にしか見えなくて。
でも、まあそれでいいや、と思う夢。
それを見てから。
また、弟に会いたいな、と思う。
11/16
今週は、ずっとブルーだ。自分の心が閉じて落ちてる。
こういう状態の時、弟のことを考えるのは苦しい。
どうしていなくなったんだろう、の思いだけが空回りする。
多分、ホルモンバランスが悪い、PMSかもしれない。
食欲もおかしいままだ。食べ過ぎ、飲み過ぎ。
何をやるのも、めんどくさくて、何でこんなことやらなくちゃいけないんだろう、と思う。
駄目だ。今のワタシ。
何もやる気がしないのに、何もしてないとそれが嫌になる。
昔の、やる気ナシコなワタシに戻った感じ。
変わってないんだな…。
弟が、こんな事になったのに。
もっと大事に生きたい、という思いと、
どうでもいいと思っているワタシ。
今までやって来たことを活かさなきゃ、という思いと、
でも、これだけの為にやってきたことではないよな、という思いと。
揺れ続けながら、ふぃと思い出し、噛みしめるフレーズ。
ただ、心静やかなままに。
行為の結果を求めず。
ただ、行為するのみが、全て。