からだとあたまからこころまでほぐす、セラピストAsacoの日々の徒然。

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こころがちょっと疲れた時に、からだが不調を感じる時に。
ひだまりのようなひとときを。

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2013年10月1日火曜日

2012年9月16日~対面

この世に、「絶対」というものは殆どないと思うのだけど。
唯一、「絶対」と言えるのは、
生を受けたものは、絶対死がある、という事だ。

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2012年9月16日の朝。
妹と、夫と3人で新幹線を乗り継いで福山まで行った。
もう、どうしようもないけれど、会いに行きたい、というより、
本当の事なのかどうか、確認しに行きたいというか。
両親のことも心配だった。

霊安室の前の椅子に、弟の会社の上司が座っておられた。
何と言っていいのかわからない。
とりあえず、部屋の中に入る。

横になっている弟は、いい夢でも見ているような、穏やかな顔で目を瞑っていた。
少し青ざめている唇を除いては、まるで眠っているようだった。
でも、どんなに揺らしても起きなかった。

枕元には、破いた服と靴がビニールに包まれていた。
病院の方は、両親が来るまで、蘇生処置を施してくれたらしい。
状況から、おそらく運びこまれたときには、既に心停止状態であったと思う。
4時間近く、きっとずっと行ってくれていたのだ。
同僚の人達も、ずっと外で待ってくたそうだ。

弟を、自宅まで、両親が乗ってきた車で連れて帰ることにした。
でも運転は、夫にしてもらうことにした。
精神状態が不安定な両親の運転はあまりに不安なので。

霊安室は、車が直付けできるようになっているから、1階にあるのね、
思ったのは後のこと。
この時は、弟をベッドから車へ、担架で運ぶのが大変だった。
弟は、かなり大柄なので、大人の男性6人くらいで、ようやっと運べる重さ。
車にもギリギリ入るか入らないか位だったが、なんとか乗せることができた。
(帰ってから、家に入れる時はもっと苦労することとなった)

車に乗るときに、「必ず持ってて、何かの折にはすぐ見せるように」と
渡された死亡診断書。
死因は、「急性心筋梗塞」と書いてあった。

私と妹は、車を見送った後、新幹線で帰ることとなり、
最寄の駅まで、弟の同僚の方が送ってくれた。

朝から何も食べていなかった。
食欲は、まったくと言っていいほどなかった。
けれど、これからの事を考えて、とりあえずお腹に何か入れなくちゃ、と
妹を無理やり促し、立ち食いうどんやさんで遅い昼をとった。

しっかりしなくちゃあ、いけない。
多分、無意識に「長女である自分」を演じ出していたように思う。