からだとあたまからこころまでほぐす、セラピストAsacoの日々の徒然。

からだとあたまからこころまでほぐす、セラピストAsacoの日々の徒然。
こころがちょっと疲れた時に、からだが不調を感じる時に。
ひだまりのようなひとときを。

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2014年8月1日金曜日

2012年9月18日〜告別式

どうして、神様はあんな良い子を持って行ってしまったのだろう。
神様のもとへと行けるくらいの徳を積んでしまったからだろうか。
もし、弟の目標が
「ちゃんとした所に就職して、親を安心させる」ことやったとしたら、
それをきちんと叶えて、これから、彼自身の人生を生きる筈だったのに。
本当にやりたい、彼自身の人生は、まだまだこれからいっぱいあって、
結婚したりとかも、あったのに。

どうして私じゃなかったのだろう。
私の方が、弟よりも、もうじゅうぶん楽しんできて、
自分のやりたい事、やって来てるのに。
順番が違う、違うじゃないか。
それとも私に、何かまだしなければならない使命が、この世にあるからなのか?

��******

告別式の、最期の、さいごの家族のみで行なう、お別れ。
皆、「どうして、どうして」と言うんだけど、
でも、私は、さいごに「ありがとう」って言いたかったから。
やさしく、弟の頬に触れ、「ありがとう」と口にすると、
式の時には出てなかった涙が溢れて、止まらなくなった。

告別式場から火葬場に向かうバスに乗る時。
かろうじて空に留まっていた雨が、溜まらぬように降って来た。
車窓を叩き付ける雨粒で、窓側はひんやりとした冷気が漂っていた。
でも何故か、私の両目のちょっと上の額のあたりだけが、
まるで陽だまりの中にいるみたいに、ぽかぽかと温かくて。
弟が最期にぬくもりをくれて、支えてくれたように思えた。
だから、火葬場で、彼が焼かれる時も、泣かずに母を支えられたのだと思う。
バスの中のぽかぽかとしたぬくもりが、ずっと額に残っていて、
なんだか素直に、弟は、もう既にその肉体には宿っていなくて、
彼の魂は、すぐ側にいるような、そんな気がした。