からだとあたまからこころまでほぐす、セラピストAsacoの日々の徒然。

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こころがちょっと疲れた時に、からだが不調を感じる時に。
ひだまりのようなひとときを。

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2016年3月9日水曜日

沖縄へ②〜久高島に来た理由

久高島には、呼ばれないと行けないらしい。
と何人かの人に聞きました。

今回の沖縄への旅の本来の目的。
久高島に「お礼」をしに行く事でした。

一回目の訪問は、約三年前の2012年12月。
実弟が27歳で急逝して、三ヶ月後の事でした。

その前から夫のマラソンの応援に、
那覇に行く予定になっていたのだけど、
空いてる時間に観光する気分には全くならず。
ただ、久高島は神様が最初に降りた場所といういわれを知り、
何となく…弟に近い場所かなぁ、と思って行ったのです。

その当時のワタシは心のどこかで、
何で先に弟が逝っちゃったんだろう、
私の方が先じゃないか、という生きていることへの罪悪感や、
長女として、父や母の方を心配しなきゃいけない、と思っていて、
色んな感情が、揺れ動かないように心を「固めて」いました。

そんな私を、久高島は、優しく受け入れ、
生きる事を赦してくれ、癒してくれました。
たった数時間の滞在でしたが、
ただただ、溢れてくる感情に涙を抑えられず、
動けない瞬間があって。

あの時の浄化が、
私を前に歩かせてくれる一歩になったのです。

...それから三年経ち、会社を辞める事が決まった時、
ふっと、「そうだ、久高島に、あの時のお礼をしに行こう」
と思い立ったのでした。

今回は、この島に宿泊する事にしました。
ここから朝日を見たかったのです。




前回の晴れ渡る暖かい青空とは打って変わって、
今回はびゅうびゅうと風が吹き、灰色の雲が流れる空。

歩いて島の岬まで行く途中、所々にある御嶽。
全身が痺れるような感覚。
でもそのあと不思議な、
自分の全身を貫く熱さみたいなものも感じて、
畏怖の念を感じずにいられませんでした。

「お礼をいわれるほどもない事よ」
と私の思いなど吹き飛ばされちゃうような、
大いなる、愛、のようなものも感じました。

「ちゃんと芯を立てて生きなさい。」
なんとなく、そんな風に言われたような気がして。
風に吹かれながら、そんな言葉が浮かび上がって来ました。

夜中じゅう、そんな吹きすさぶ風が、
厚い雲を取り払ってくれたおかげで、
翌朝、朝日を臨むことが出来ました。

私は、呼んで、いただけたのでしょうか。

ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。

お礼とかそういうものを越えた、
大きな畏怖の念に対して、
そしていただいた気付きに対して、
ただ、ただ、祈りを捧げました。