と何人かの人に聞いた。
あれから丸三年。
再び、沖縄の久高島へ。
今回は、三年前のお礼をしに行く為に。
この島での、たった数時間の滞在が、
私を癒し、前に歩かせてくれる一歩になったから。
昨年の秋、会社を辞める事を決めた時、
ふっと、「そうだ、久高島に、あの時のお礼をしに行こう」
という思いが立ち上がった。
今回は、この島に宿泊する事に。
ここから朝日をのぞみたかったから。
ニライカナイの方向から、昇る太陽を。

前回の晴れ渡る暖かい青空とは打って変わり、
今回はびゅうびゅうと風が吹き、灰色の雲が流れる空。
久高島の地を自分の足で踏みしめたかったのと、
時間があったので、自転車を使わず、歩いて島の岬まで。
行く途中、自転車では気付かなかった御嶽が所々にあって。
そのひとつひとつに入ってみる。
全身が痺れるような感覚。
でもそのあと不思議な、
自分の全身を貫く熱さみたいなものも感じる。
畏怖の念を感じずにいられなかった。
「お礼をいわれるほどもない事よ」
と私の思いなど吹き飛ばすような、
大いなる愛、のようなものも感じた。
「ちゃんと芯を立てて生きなさい。」
今回は、なんとなく、そんな風に言われたような気がした。
夜中じゅう、そんな吹きすさぶ風が、
厚い雲を取り払ってくれたおかげで、
翌朝、朝日を拝むことが出来た。
私は、呼んでいただいた、のだろうか。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
お礼とかそういうものを越えた、
大きな畏怖の念に対して、
そしていただいた気付きに対して、
ただ、ただ、祈りを捧げた。
