ここ一年、ずっと気になっていた、「麻」のこと。
昨年11月に、知り合いの紹介を通じて、麻炭染めと、神縄飾りづくりを行なう
「麻づくしワークショップ」が開催されることを知り、
ちょうど予定が空いていたので、申し込みました☆
こういうのって、縁なんだろうな、とつくづく思います。

麻炭染めを行なった布たちを干している様子。
ワークショップなどの開催にぴったりの古民家で行なわれました。
講師は、茂木やすこさん。
湘南の方(葉山)から来られました。
麻の素晴らしさを、広めてこられてた麻の伝道師です。
繊維としての麻(精麻)が出来る過程。
微生物がたくさん含まれている理由。
麻がいかに古来の日本人の生活に密着していたか。
生活に欠かせないものであったからこそ、生まれた信仰。
それは麻を通じて自然に生かされていることへの感謝と祈り。
祈りとは、暮らしそのものにあるのではないか。
丁寧に暮らすことが、祈りそのものであったのではないか。
麻に触れると、滝行などの禊(みそぎ) でも落ちないような穢れが清められるそう。
(神社の御祓いに使うのは、大麻(おおぬさ)といって、元々麻が使われていたようです)
「触れる」という行為だけで、
そのものの向こうにある物語を感じられていた、日本人の感覚。
それら全てが奪われ、失われつつある、現代の危機。
麻を通して、古来に備わっていた日本人の感性を取り戻し、
次世代へ繋げてゆくことの重要性。
そんなことを、ワークショップを通して、お話いただきました。
主催者の清水康代さんをはじめ、
参加している方々との濃く豊かな時間を過ごしました。
ネイティブアメリカン、フラ、神道などの様々なエッセンスが、
ご自身の中でひとつに繋がった、というやすこさん自身が、
外国のものを自国の文化に融合させるのに長けている日本人の感性 を
体現されているようにも感じました。
販売されていた、オーガニックヘンプ&コットンのふんどし型の
「女神パンツ」を買って、そののネーミングが頭に残ってる。
…だけではないと思うのだけど。
ワークショップが終わって、残ってる印象は、
女神とお話ししたみたいやなぁ。
だったりして。

できあがった、麻炭で染めて麻炭で模様を施した布と、
精麻を綯った神縄。
麻のパワー、奥が深いです。