人は何かを持っていて、何かを持っていない。
アーユルヴェーダで先生がおっしゃった言葉が、とっても印象に残っている。
それは確か体質論の中で云われたものなのだけれども。
色んなことに通じる、と思う。
物質的なこと、性格や性質のこと。
誰もがみな、当てはまるのに、
それでも「持っていない」に対して、
憧れや羨ましさをどこかに感じていた。
それは「持っていたい」という執着が、残っているのかな、と。
でも、友人の、素敵なところを思い浮かべていた時に、
「あ、持っていないことって、いいな」
と素直に思った。
友人を素敵だな、とか、いいな、と思うところは、
ワタシが持ち合わせていないところ。
それは、持っていないから、気づくことができること。
自分が今持っているものを、ありがたく思うのは、
持っていないものがあるから。
「持っていない」があるお陰で、
友人の素敵なところに気付けたり、
今、自分がいることに感謝できたりできるんだ。
「持っていない」は、素晴らしい気付きを与えてくれる。
自然のあるがままの、美しさに感動できるのは、
ワタシが生み出すことができるものでないから。
「持っていない」って、良い。
と、思うと、
持っていない、ということも、なんだか嬉しくなってきた(笑)
そして、実は「持っていない」のことばの先にあるのは。
持っていない、
ということを与えられている、
ということなのかもしれない。