3月10日、グリーフケア人材養成講座の修了式でした。
長いようであっという間の二年間。
死生観を養うための知識を学び、
いのちと向き合う現場の先生のお話を伺い、
自分の生育歴を語るグループワークを行い、
ものすごい勇気を振り絞って向かった集中実習、
無力感や心の震えを味わった100時間の実習。
それは、「いのち」を目の前にして、
自分と対峙し、自己開示を求められ、
常に自分の在り方を試される。
そんな体験をした二年間。
修了式後の茶話会では、最後のグループワークと称して、
同じ臨床コースの仲間と、
「この二年間を食べ物に例えると」
というお題で発表しました。
ワタシは、この二年間の味わいを、食べ物に例えたのは、
ホワイトアスパラガス入りのサラダボウル。
常に新鮮な、「今、ここにある気持ちを味わう」その大切さと、
ホワイトアスパラガスという、
食べ物の好き嫌いは殆ど無い私が、唯一すっと苦手だった食材を、
自分の中で長年コンプレックスと感じていた苦手意識に例えて、
そこに向き合えて、乗り越えた、
その向こうある世界を見られたことを、
その食べ物にあらわしました。
自分を見つめ、開き、許されるという体験を経て、
味わったブレイクスルー。
すぱーん!と気づいて生まれ変わったように感じたけど、
だからって、
言動が大きく変化するわけではなく、
ワタシは、ワタシのままでした。
人は氣づくと氣づかないに関わらず、
既に常にその人自身を生きている、ということ。
その体験は、導き見守って下さる先生方と、
なによりも共に学びあい支え合う仲間がいなければ、
なし得なかった事。
何にも代えられない経験、先生、
そしてかけがえのない仲間に感謝です。