「八朔の雪」という、みおつくし料理帳シリーズの第一作を読みました。
だれかから受ける優しい思いが感じられる場面で、涙腺が緩みます。
その中で、ああそうか、と腑に落ちた場面ががありました。
大切な人がふえて、お参りで祈る時間が長くなった、
と主人公の澪がひとりごちるところ。
生きるのを重ねてゆくことは、
何かの、誰かのために
祈ることが、増えてゆくことなんだと思います。
病院で、スピリチュアルケアの実習に通っています。
何も出来ない、役に立てない自分がしんどかったり、
どこかで、私の力でどうにかしたい、と思っている
自分の傲慢さがある事に気付いて、落ち込んだりもします。
本当につらいのは、ワタシではないのに。
ワタシにできる事は、信じることと、祈ること。
そう思っていても、そこに委ねきれてない自分。
そんな自分を味わいながら、そんな自分を抱えながら、
歩んでいます。