からだとあたまからこころまでほぐす、セラピストAsacoの日々の徒然。

からだとあたまからこころまでほぐす、セラピストAsacoの日々の徒然。
こころがちょっと疲れた時に、からだが不調を感じる時に。
ひだまりのようなひとときを。

アロマトリートメント(全身)&ヘッドマッサージについて
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2014年1月21日火曜日

2012年9月16日~無言の帰宅

実家に弟を迎え入れた。

遺体は、重い。
汗びっしょりになりながら、
重たい身体を落とさないようしながら、
大人4人がかりで、どうにかこうにか居間まで運んだ。
(そもそも弟は身長が180cm、体重は90k超という超大柄)

そして、弟を清める儀式を行う。
納棺される方が挨拶され、最初の準備の間は、様子を見ることができたが、
静かに現場は閉じられ、後は洗ったりするだけの音がした。
ふたたび開いた時、弟は綺麗に白装束を着せられていた。
多分、清めのひと拭きは家族それぞれ行ったかと思うが、
それが着替える前か後か覚えていない。
ついでに言うと、いつ棺に入れられたかの記憶も曖昧だ。

彼が好きなものを一緒に入れてくださいね、と言われても、
いったい彼がどんなものが好きで、何が趣味かとか、判らなかった。

目が悪いから見えないと困るしね、と、
母が眼鏡を入れたことは覚えている。

あと、消臭とか香りに敏感だったらしく、一人暮らしだというのに芳香剤とか割と使っていたらしい。
それなら…と、ティッシュにフランキンセンスの精油を垂らして、
弟の襟元にそっと挟んだ。
そんなに香り好きなんやったら、アロママッサージとかしてあげたのになぁ。
もう、絶対、そんな風に触れる事はできないんだ、と思うと、
涙が出てきてどうしようもなくなった。