
先日、それはたまたま、スーパームーンの日。
ふと思い立って、高野山へ行ってきました。
朝6時出発の時には曇り空だったのが、
着いた時あたりから雨がぱらぱらと。
朝一番の阿字観体験にぎりぎり間に合いました。
阿字観とは、真言密教の瞑想法のこと。
僧侶の方の指導で、呼吸を整え、息を吐きながら、
「阿(ア)」の音を出し、徐々に心を整えてゆきます。
呼吸は、身体中を清らかな氣で満たし、
空へ飛んで、大地に還り、循環する。
そうやって、巡るいのちを感じる。
吐く息に振動を乗せると、
すべてのはじまりの音になる。
その音が、世界にひろがり、私に響いて還ってくる。
瞑想の間、降る雨の音がしとしとと、
やさしく沁みてきました。
僧侶の方が、
高野山で雨が降ることは、
高野山の神さま(弘法大師さまに山をお譲りになった狩場明神)が、
あなた方の訪問を歓迎していると云われています、
と仰ってました。
(この写真を中庭で撮っている時、偶然にも、
ダライ・ラマ14世法王が後ろの通路を通られました!)
柔らかくあたたかな小雨は、
傘をさすほどのことはなく。
紅葉を鮮やかに浮かび上がらせ、
高野山の神聖を高めてくれるような気がしました。
ふと思い立った高野山訪問で、
偶然が重なって起こった出来事。
「ふと」や「偶然」と言っているけれど、
そこに導かれるまでの「思い」が乗っていないと、
それは、起こらないこと。
だから、やっぱり、然るべきタイミングなのです。
