先々週から、毎水曜日に10回連続で行なわれる、JR西日本関連主催の「いのちを考える」を聞きに行っている。
1回目は青木新門さん(映画「おくりびと」原案の「納棺夫日記」作者)。
柔らかなお顔だが、話しを聞くと私のイメージする「文学者」そのもの。
いのちは「生」と「死」は一体となって繋がっていて、だからこそ、死を感じ受け入れたときに輝くものなんだと思った。
彼がそれを伝えたいのだ、という事も。
「死はあたたかい」という事。
「死後2,3時間の顔は皆穏やかで良いお顔なんですよ」という言葉が印象に残る。
それは、知っている。
弟の顔は、とても優しかった。仏様みたいに。
死後6時間くらい、経っていたけど。
お葬式の時、冷たい雨の中でも、彼の顔を見た後の私の目と、額あたりはぽかぽかとあたたかった。
彼は、教えてくれたんだと思う。
動物や人間の子供の、臨終時の顔が穏やかなのは、死に対する恐怖や畏れの感情を持ち合わせてないからだそう。人間の死に対する恐怖心は、後から情報として仕入れるものなんだって。
弟の顔が穏やかだったのは、あんまりにも突然にその死がやって来たもんだから、恐怖とか感じる前に、死を受け入れちゃったんじゃないかなぁ、と思う。
意外と、その辺り、悟っちゃってそうやったから。
若かったのにね。
彼にとっては、死は生の隣に感じてた事かもしれない。
��R尼崎の事故の時は、時間が違えば当時大学生やった彼も乗ってたかもしれなくて、実際彼の同級生で亡くなった子がいた筈。
今頃、再会してるかなぁ…
そう、すこうし、切ないけど優しい気持で思った。