苦手な事は、ありますか?
ワタシは、もちろん、たくさんあります。
身体動かす系とか理数系思考とか音楽リズム系とか、全般苦手。
人前で話すことどころか、そもそも
コミュニケーションも苦手(←いつも意外に思われるけど)。
得意なことの方が少ない、っていうのか、
あるのか?というくらい(笑)
(好きなことが、得意とも限らないしね...)
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そんな、身体を動かす事が苦手と思っていたワタシが、
ヨガを十年くらい続けていて、
二年前からは南インド舞踊のレッスンを受けていたりします。
当然ながら、元来苦手(と思っていた)分野ですから、
長年行なっていても、出来ない動きとか、ポーズがあります。
毎回、その動き行う前に、僅かに身構える自分、
そしてより注意を払う自分がいます。
出てきた苦手意識を脇に置き、
心を整え、ひとつひとつの動きに集中する。
いつもより、より丁寧に、
今日の自分の心と身体の動きを見てゆきます。
「集中できて、前より少し出来たわー」とか。
「今日動きが安定しなかったなぁ。
気持ちが落ち着かなかったからだなぁ」とか。
でもそういうことって、出来ない動きだからこそ、氣付くこと。
出来てしまうことだったり、好きだったりする動きは、
そこまでの心の動きが身体に影響しているかが、
見えにくかったりするのです。
「あぁ、苦手があるって、良いことなんだ。」
と、思いました。
より繊細に微細に、「今の私」の状態を教えてくれるのは、
得意な事よりも苦手な事である、ということ。
得意な事は好きだから、勝手に集中してゆきます。
苦手な事を行おうとする時ほど、
より高い集中力や注意力が必要になる。
それはチャレンジですが、だからこそ成長させてくれる。
こころの力を養うために、
「苦手意識」というものがあるのかもしれません。
自分の中の「苦手」を見つけた時は、
実は成長するチャンスなんだな。
そういえば、
「苦手というのは、ギフトなんだよ」
と苦手意識を持つ私に言ってくれた先生がいました。
そういう体験をすると、
苦手という思いも、好きという思いと等しく、
とても大切な事を教えてくれる、有り難いものなんだと、
特に最近思うようになっています。