2018年6月22日金曜日

見逃しているもの

駅のホーム。
蒸し暑い日の、一陣の風が気持ち良く、
携帯電話を触る手を止める。

暫し風が身体をとおりぬけるのに、
身を任せる。

そよぐ風に揺れる髪が、
皮膚にそよぎ触れる感覚、
耳に聞こえる風の音とともに、
電車のアナウンスや、
小さな女の子の声が聞こえる。

夕方にさしかかる日差しが、
柔らかくホームを照らす。

見上げれば、柔らかな青空。

見逃しているものが、
たくさんあるんだな、と思う。

そんな、穏やかな日常があるからこそ、
私達は安心して、
些細な事で悩んだり、落ち込んだり、
怒ったり、喜んだりして、
生きていけるんだ。